はじめに ─ 「リセール意識を語る僕にも、最初の大失敗があった」
僕は今、4児シングルファーザーとして、ブログで「車はリセールバリューで選べ」を発信し続けています。
過去20年で乗ってきた5台──カローラフィールダー、プリウス、ヴォクシー、ノア、ハスラー──全てトヨタ系のリセール上位グレード。詳細は自動車リセールバリュー完全比較ランキングで書いた通りです。
ただ、これを読んだ人から時々こんな質問をいただきます。
「シンパパさんって、最初から賢かったんでしょ?」
正直に答えます。最初の1台で、僕は約200万円を失っています。
20代前半、社会人2年目で人生初の車を買った時の話です。
リセールという言葉すら知らなかった僕は、カタログ写真の見栄えと営業マンの口車だけで車を選びました。
そして5年後、下取りに出した時の価格は──新車価格の22%。
この失敗が、その後の20年間の「リセール意識という資産」を僕に植え付けました。
この記事では、4児シングルファーザーになる前の僕が20代でやらかした”リセール無視”の失敗体験を、できるだけ正直に書きます。
これから車を買う若い世代、そして「なぜリセールを意識すべきなのか」を腹落ちさせたい人に、僕の失敗が役立てば幸いです。
結論:20代の僕は5年で200万円を失った
時系列で整理すると、こうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 購入時期 | 社会人2年目(20代前半) |
| 車種 | あるメーカーの3ナンバー大型クーペ(リセール最弱クラス) |
| 新車価格 | 約280万円(オプション込み) |
| ローン | 60回・月45,000円 |
| 5年後下取り価格 | 約62万円(新車価格の22%) |
| 5年間の維持費 | 約190万円(保険・税金・車検・ガソリン・駐車場) |
| 5年間の総支出 | 約410万円 |
| 同じ予算でノアHVを選んでいたら | 総支出 約210万円(実質コスト) |
| 失った金額 | 約200万円 |
「ちょっと格好いいクーペ」を選んだだけで、5年で家族旅行30回分のお金を捨てていた計算です。
なぜ「リセール無視」で買ってしまったのか
20代の僕が陥った思考停止を、恥を覚悟で振り返ります。
失敗思考1:「カタログ写真がカッコいい」
書店で雑誌を立ち読みして、「この車に乗ってる自分はモテそう」という、極めて表層的な動機。
22歳の自分にとって、車は移動手段ではなく自己表現ツールでした。
リセールという「数年後の自分の経済」を考える視座がなかった。
失敗思考2:「営業マンの『今がチャンス』を信じた」
ディーラーで「今月決算で30万円値引きできます」と言われ、得した気分に。
今思えば、
- 値引き30万円
- でも実際の市場価格は本来50万円安かった
- 結果+20万円高く買わされた
という典型パターン。
失敗思考3:「友達がみんな普通車に乗っていた」
軽自動車は子どもっぽい、コンパクトカーは地味、SUVはお父さんっぽい──
若い世代特有の「同年代との見栄え比較」で選んでしまった。
その時の友達は今、誰も僕の車を覚えていません。
失敗思考4:「ローンだから月45,000円なら払える」
総額280万円という巨額を意識せず、月額しか見ていなかった。
月45,000円 × 60ヶ月 = 270万円のローン金利込み返済を、
「月の小遣い感覚」で判断していた。
失敗思考5:「リセールという概念を知らなかった」
最大の失敗はこれ。
- 残価率という言葉を聞いたことがなかった
- 「値落ちする車」「値落ちしない車」という区分を知らなかった
- 中古車市場の存在は知っていたが、自分が売り手になる未来を想像していなかった
→ 「買ったら最後、自分が乗り潰すもの」という前提で買っていた。
5年後の地獄:下取り査定の瞬間
5年経って、「次は子供ができるから乗用車にしたい」と思い、ディーラーに行きました。
そこで言われた金額に、心臓が止まりかけました。
「下取り、62万円ですね」
新車280万円 → 5年で62万円。
毎年43万円ずつ捨てていた計算になります。
しかも、月のローン返済45,000円は 5年間ずっと払い続けていたので、
- ローン総額:270万円
- 下取り:62万円
- 5年で実質208万円の損失
その瞬間、僕は「車の選び方を、根本から見直さないといけない」と気づいたのです。
転機:先輩大家との出会い
下取り査定の数日後、僕は地元の不動産投資セミナーである先輩大家に出会いました。
40代後半の、5棟のアパートを所有する自営業の人。
雑談で車の話になった時、彼の一言が今でも耳に残っています。
「車は買う時よりも売る時の価格で選ぶんだよ」
「残価率の高い車を、5年で乗り換える。それだけで20代の頃と比べて月2万円浮く」
僕は、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。
そこから先輩大家に教わったポイントは以下:
教え1:リセール上位車種を選ぶ
- トヨタ・ハイブリッド・上位グレード
- 人気カラー(ホワイトパール・ブラック)
- オプションは最小限
教え2:5年サイクルで乗り換える
- 5年経過 = リセール急落の前
- 6年目以降はリセール率が10%ずつ落ちる
- 5年で売り抜けて次の車に乗り換えるのがコスパ最強
教え3:絶対ディーラー下取りに頼らない
- ディーラー下取りは最低査定
- 一括査定で複数社競合させる
- 「下取り」と「新車値引き」の付け替えに騙されるな
教え4:中古車もリセール意識で選ぶ
- 中古でも3年落ち高残価率の車を選ぶ
- 中古→5年保有→売却で実質コスト50〜70万円
2台目以降:先輩大家の教えを徹底実践
先輩大家の言葉を受けて、2台目以降は徹底的にリセール意識で選びました。
詳しくは自動車リセールバリュー完全比較ランキングに過去5台の表を載せていますが、要点だけ。
2台目:カローラフィールダー HV(28歳・新車200万円)
- トヨタHV・上位グレード・ホワイトパール
- 5年後査定:90万円
- 実質コスト110万円(前の失敗時の半分以下)
3台目:プリウス(33歳・新車260万円)
- リセール意識を継続
- 5年後査定:130万円
- 実質コスト130万円
4台目:ヴォクシー HV(38歳・新車330万円)
- 結婚後、子ども3人時代
- 5年後査定:195万円
- 実質コスト135万円
5台目:ノア HV Si(43歳・新車350万円)
- 4児になり7人乗り必須
- 想定5年後査定:220万円
- 想定実質コスト130万円
→ 20年間、最初の失敗を二度と繰り返さないことに執着し続けた結果、車選びで損したことはありません。
20代の失敗から学んだ5つの教訓
教訓1:見栄え < 数年後の経済性
「カッコいい」「モテそう」は3ヶ月で消える幻想。
5年後に手元に残る金額こそ、本当の満足度を決める。
教訓2:月額ではなく「総額 × 残価」で判断
ローン月額は罠。
- 月額45,000円
- 60ヶ月で 270万円のローン金利込み
- 5年後の残価が62万円なら実質208万円の支出
→ 「毎月の支払 – 残価」で判断が正解。
教訓3:ディーラー営業マンの言葉は割り引いて聞く
「今月決算で30万円値引き」「今ならオプション無料」
→ どれも業界全体で同じことを言っているだけ。
セール文句に動かされず、市場相場と比較してから判断。
教訓4:必ずリセール上位車種から選ぶ
リセール意識は1回学べば一生使える節約スキル。
- トヨタ系HV
- 上位グレード
- 人気カラー
- 5年で売却
→ この4点だけで、生涯500万円浮きます。
教訓5:売却はディーラー下取りでなく一括査定
- ディーラー下取り:相場の60〜70%
- 一括査定:相場の100%
- 同じ車でも30〜80万円の差
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「20代の失敗」を活かして欲しい人へ
僕の失敗が役に立つのは、こんな方です。
- これから初めて車を買おうとしている20代
- 結婚を機に「2台目」を検討している30代
- リセールという言葉を聞いたことがあっても、自分の家計に紐づけて考えたことがない人
- ディーラー営業マンを信頼しすぎている人
- 「車は買うだけで終わり」と思っている人
僕の200万円の失敗を、読者の方が同じ間違いをしないための授業料として使っていただければ幸いです。
カーネクスト:リセール極低車の最後の手段
ちなみに、僕の20代の失敗車(3ナンバー大型クーペ)は、当時ディーラー下取り62万円でしたが、今思えばカーネクストのような廃車・不動車・低リセール車専門の買取サービスを使えば、もう少し違う結末だったかもしれません。
- 廃車・低査定車・不動車専門
- 古い旧車・特殊条件の車でも0円ではなくプラス査定になる可能性
- 「他社で値段がつかなかった車」の最後の砦
→ リセール意識の前に既に低リセール車を買ってしまった人こそ、まずカーネクストの査定を取ってからディーラー下取りと比較してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. もう低リセール車を買ってしまった。今からできる対策は?
A. 1) すぐに一括査定(MOTA等)で現在の市場価格を把握
2) 5年経過前に売却
3) 次回はリセール上位車種を選ぶ
Q2. リセール意識すると、好きな車に乗れない?
A. トヨタHV上位グレードでも十分カッコいい車は多数。
ノア・ヴォクシー・ハリアー・ヤリスクロス・RAV4・ランクル──選択肢は豊富です。
Q3. 中古車でリセール意識する意味は?
A. 大いにあります。
3年落ち中古でも、その後5年保有して売る時のリセールが、車種で2〜3倍違います。
Q4. ディーラーで「リセール高い」と言われる車は本当?
A. ディーラーは自社車種のメリットを強調しがち。
第三者サイト(カーセンサー・グーネット・ナビクル)の中古市場価格で必ず裏取り。
Q5. リセール意識と「好み」は両立できる?
A. 100%好み完全一致は無理ですが、「90%好み × リセール高い車種」は必ず見つかる。
完全な妥協ではなく「賢い選択肢」として捉える視点を。
まとめ ─ 「最初の1台こそ、人生の自動車設計の出発点」
| 20代の僕の選択 | 20年後の僕の選択 |
|---|---|
| カタログ写真の見栄え | リセール率データ |
| 営業マンの口車 | 第三者中古市場価格 |
| 友達との見栄え比較 | 家計への影響額 |
| 月額しか見ない | 総額×残価で判断 |
| ディーラー下取り | 一括査定 |
最初の1台で200万円を失った僕は、その後の20年で「リセール意識」という資産を手に入れました。
これから初めて車を買う方は、僕の20代の失敗を「他山の石」として活かしてください。
そして、既にリセール無視で買ってしまった方は、今すぐ一括査定で現状把握 → 5年経過前に売却 → 次回からはリセール上位車種を、というルートに切り替えるだけで、生涯コストは大きく変わります。
「車選びは、人生の経済設計の縮図」──
これが、4児パパが20年かけて辿り着いた結論です。
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