株主優待 4児パパが選ぶおすすめ10選【20年保有銘柄公開】

投資・資産運用

  1. はじめに ─ 4児家庭で活きる株主優待
  2. 結論:4児パパが選ぶ株主優待10選
  3. 優待利回りの正しい考え方(買う前の必須計算)
    1. 計算式はシンプル
    2. 「額面」と「実質価値」を分けて考える
    3. 優待利回りは「使い切れる範囲」で頭打ちにする
  4. なぜ4児家庭で株主優待が有効か
    1. 理由1:家族の人数が多いほど活用できる
    2. 理由2:日用品の現物支給は家計直結
    3. 理由3:子と一緒に「会社のオーナー」体験
    4. 理由4:配当+優待のダブル収益
  5. 1位:オリックス(カタログギフト系)
    1. 基本スペック
  6. 2位:すかいらーくHD(食事券)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  7. 3位:ヤマダHD(お買物優待券)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  8. 4位:イオン(キャッシュバック)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  9. 5位:コスモス薬品(株主優待カード)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  10. 6位:マクドナルド(食事優待券)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  11. 7位:吉野家HD(食事優待券)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  12. 8位:クリエイトSDHD(優待券)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  13. 9位:JR東日本(鉄道運賃割引券)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  14. 10位:ANA HD(株主優待番号)
    1. 基本スペック
    2. 4児パパ視点
  15. 権利確定日と「いつ買えば優待がもらえるか」
    1. 権利付最終日までに買う
    2. 権利落ち日には株価が下がりやすい
    3. 長期保有条件に注意
  16. 「優待クロス(つなぎ売り)」はやるべきか
    1. 4児パパの結論:初心者は無理に手を出さない
    2. 長期保有なら株価上昇も味方になる
  17. 株主優待を始める3ステップ
    1. ステップ1:証券口座を開設
    2. ステップ2:「家計に直結する優待」から1〜2銘柄選ぶ
    3. ステップ3:100株から購入+長期保有
  18. 株主優待の落とし穴5つ
    1. 落とし穴1:株価下落で優待価値を上回る損失
    2. 落とし穴2:優待目的で割高銘柄を購入
    3. 落とし穴3:優待廃止リスク
    4. 落とし穴4:子に説明できない銘柄
    5. 落とし穴5:使い切れない優待
  19. 4児家庭の優待「年間家計圧縮」シミュレーション
  20. NISA成長投資枠での優待株運用
    1. NISA活用のメリット
  21. 優待にまつわるよくある質問(FAQ)
    1. Q. 100株が高くて買えません。少額から優待は狙えますか?
    2. Q. 優待は確定申告が必要ですか?
    3. Q. 家族名義でそれぞれ買えば優待も人数分もらえますか?
    4. Q. 優待がもらえる最低株数だけ持つのと、増やすのどちらが得ですか?
  22. まとめ:今日から始める3ステップ
    1. ステップ1:自分の家庭が使える優待を選ぶ
    2. ステップ2:証券口座で100株から購入
    3. ステップ3:長期保有+NISA活用
  23. おわりに
  24. 関連記事
  25. 免責事項

はじめに ─ 4児家庭で活きる株主優待

「株主優待って、本当に役に立つの?」

正直、20代の頃の僕は「優待よりキャピタルゲイン」派でした。優待は利回りに換算すると小さく見えるし、換金性も低い。効率を追うなら配当と値上がり益だけを見ればいい、と本気で思っていました。

でも、4児を育てるシングルファーザーになって、優待のありがたさを実感しています。理由はシンプルで、我が家では優待が「現金支出そのもの」を消すからです。外食1回、日用品1か月分、家族旅行の交通費。これらは4児家庭では毎月確実に発生する固定的な出費で、そこに優待券をそのまま充てられれば、値上がり益と違って相場に左右されない確実なリターンになります。

家族で食事に行ける、お米がもらえる、日用品が届く。家計に直結する優待は宝です。しかも6人分(子4人+親+祖父母)で使えば、単身者が同じ銘柄を持つより優待の実質価値は何倍にもなります。人数が多い家庭こそ優待が効く——これが20年運用してたどり着いた結論です。

この記事では、4児パパが20年保有してきた株主優待のおすすめ10選を、必要株数・権利確定月・優待利回りの実額・我が家での具体的な使い方・落とし穴まで含めて公開します。単なる銘柄リストではなく、「4児家庭の年間家計をいくら圧縮できるか」という視点で読み解いていきます。


結論:4児パパが選ぶ株主優待10選

最初に結論からお伝えします。

銘柄 優待
1 オリックス カタログギフト(廃止予定だが代替検討)
2 すかいらーくHD 食事券
3 ヤマダHD お買物優待券
4 イオン キャッシュバック
5 コスモス薬品 株主優待カード
6 マクドナルド 食事優待券
7 吉野家HD 食事優待券
8 クリエイトSDHD 優待券
9 JR東日本 鉄道運賃割引券
10 ANA HD 株主優待番号

食費・日用品・娯楽の家計圧縮になる優待を厳選しました。共通するのは「我が家が必ず使う場所・サービスで、券を出すだけで現金支出が消える」こと。使わないカタログや金券ショップ行きの優待は、どれだけ利回りが高くても本リストからは外しています。


優待利回りの正しい考え方(買う前の必須計算)

銘柄を選ぶ前に、必ず身につけておきたいのが優待利回りの計算です。ここを飛ばすと「優待に釣られて割高株を掴む」という一番多い失敗に直結します。

計算式はシンプル

優待利回り(%)= 年間優待価値 ÷ 投資額 × 100

たとえば100株25万円で年6,000円分の食事券がもらえる銘柄なら、優待利回りは 6,000 ÷ 250,000 × 100 = 2.4%。ここに配当利回りを足した「総合利回り(優待+配当)」で銘柄を横比較するのが基本です。配当2.5%+優待2.4%なら総合4.9%。銀行預金とは比べものにならない水準になります。

「額面」と「実質価値」を分けて考える

ここが4児家庭で特に重要なポイントです。食事券6,000円分は、普段行かない店なら実質価値ゼロ。逆に、もともと毎月行くファミレスなら額面100%が現金支出の削減になります。我が家は「使う前提の店」だけを選ぶので、額面=実質価値としてカウントできる。これが単身者より優待が効く最大の理由です。

優待利回りは「使い切れる範囲」で頭打ちにする

年24,000円分の食事券をもらっても、そのチェーンに年12,000円しか行かないなら実質価値は12,000円。優待利回りを机上で最大化するより、「自分の生活導線にある銘柄を、使い切れる株数だけ持つ」のが正解です。詳しくは20年運用の高配当株ポートフォリオ公開でも触れています。


なぜ4児家庭で株主優待が有効か

理由1:家族の人数が多いほど活用できる

外食優待:4児+親で5〜6人分フル活用できます。単身者が食事券6,000円分を消化するには何度も一人で通う必要がありますが、我が家は1回の外食で数千円分を一気に使い切れる。「消化率100%」を安定して達成できるのが大家族の強みです。優待は使ってこそ価値になるので、この消化率の差がそのまま実質利回りの差になります。

理由2:日用品の現物支給は家計直結

イオン優待でキャッシュバック→毎月の日用品費が削減されます。6人家庭の食費・日用品費は月10万円を超えることも珍しくなく、そこに3〜7%のキャッシュバックが効くと年間数万円規模のインパクトになります。値上がり益と違い、相場が下がっている局面でも淡々と家計を助けてくれるのが現物系優待の安心感です。

理由3:子と一緒に「会社のオーナー」体験

優待が届くたびに金融教育にもなります。「このハンバーガー、実はうちが株を持ってる会社からのプレゼントなんだよ」と話すと、子どもは一気に興味を持ちます。株=ギャンブルではなく「応援している会社の一部を持つこと」だと、券という手触りのある形で伝わる。優待は最高の金融教育の教材です。詳しくは子どもとのお金の話し方で解説しています。

理由4:配当+優待のダブル収益

長期保有で配当も得つつ、優待で家計圧縮。配当は再投資に回し、優待は日々の生活費に充てる——この2階建て構造が、キャッシュフローの薄くなりがちな子育て世帯に効きます。配当だけだと「使うか再投資か」で悩みますが、優待は迷わず生活に投入できるので判断がラク。詳しくは20年運用の高配当株ポートフォリオ公開


1位:オリックス(カタログギフト系)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株
優待内容 株主優待カタログ(A〜B コース)
100株購入額 約20〜30万円

→ ただし2024年3月で優待廃止。長年「優待の王様」と呼ばれた銘柄だっただけに、廃止のニュースは個人投資家に衝撃を与えました。代替の優待銘柄を検討中です。

→ 廃止後も配当利回り3〜4%は魅力で、我が家は「優待株」から「高配当株」へ位置づけを変えて保有継続しています。優待廃止=即売却ではないという好例で、配当と業績が健全なら持ち続ける判断もあり。この一件は「優待廃止リスクは常にある」ことと「1銘柄に依存しない」ことの大切さを教えてくれました(後述の落とし穴3参照)。


2位:すかいらーくHD(食事券)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 食事券(年4回・100株で年6,000円分)
100株購入額 約25〜30万円

4児パパ視点

すかいらーく系(ガスト、ジョナサン、バーミヤン、しゃぶ葉等)で使えます。グループの店舗網が広く、地方でも使いやすいのが強み。

4児で外食する時に大活躍。6人で行けば1回で3,000〜4,000円は使うので、年6,000円分は2回の外食で消化できます。株数を200株に増やせば年12,000円分となり、月1回の外食がほぼ優待でまかなえる計算です。

→ 優待利回りは100株で約2.4%(購入額25万円想定)。配当と合わせた総合利回りでも上位で、「使う店×高消化率×そこそこの利回り」の三拍子が揃った我が家の主力優待です。

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3位:ヤマダHD(お買物優待券)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 お買物優待券(年2回・100株で年1,000〜2,000円分)

4児パパ視点

家電量販店で使えます。1回の買い物につき使える枚数に上限(●円ごとに1枚など)があるので、まとめ買いより日常の買い物でコツコツ使うのがコツ。

白物家電・PCの買い替え時に活用。4児家庭は洗濯機・冷蔵庫・電子レンジがフル稼働で寿命も早く、家電の買い替え頻度が高い。優待券を「家電積立」のつもりで貯めておくと、いざ壊れたときの出費を和らげてくれます。乾電池・照明・プリンターインクといった消耗品を優待券で買うだけでも、地味に家計が助かります。


4位:イオン(キャッシュバック)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 「オーナーズカード」(買い物の3〜7%キャッシュバック)

4児パパ視点

毎月の食費・日用品が実質3〜7%安くなります。保有株数が多いほどキャッシュバック率が上がる仕組み(100株3%〜)で、半年ごとに買い物金額に応じた返金が振り込まれます。

イオン系列利用が多い4児家庭に必須。仮に半年で30万円分をイオンで買い物する家庭なら、3%で9,000円、7%なら21,000円が戻ってくる計算。「使えば使うほど返ってくる」ので消化率を気にしなくていいのが、券タイプの優待にはない最大の利点です。イオンシネマの割引などレジャー面の特典も、子連れには効きます。我が家では株数を段階的に増やし、キャッシュバック率を引き上げてきました。


5位:コスモス薬品(株主優待カード)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 株主優待カード(買い物割引)

4児パパ視点

ドラッグストア利用で日用品費が削減されます。子どもが多い家庭はオムツ・おしりふき・洗剤・ティッシュといった消耗品の消費量が桁違い。「必ず買うもの」を割引で買えるので、優待の実質価値がほぼ額面通りに効きます。近所にコスモス薬品がある地域なら、生活導線にぴったりハマる優待です。逆に店舗が近くにない地域の方は、後述のクリエイトSDや地元ドラッグストア系を検討する方が消化率は高くなります。


6位:マクドナルド(食事優待券)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 食事優待券(バーガー、サイド、ドリンク無料券6枚×年2回)

4児パパ視点

子4人連れでマクドナルドへ→全員無料セット。優待券は「バーガー引換」「サイド引換」「ドリンク引換」がセットになっており、1冊で1人分のセットが6回分。100株で年2冊(12食分)なので、6人家族なら1回の来店で1冊まるごと使える計算です。

休日のランチに大活躍。単価が読みやすく、期限内に無理なく使い切れるのが子育て世帯向き。価格改定で現金価値が上がっているため、実質利回りは体感でじわじわ上昇しています。人気銘柄で株価も高めなので、「使う頻度」と「投資額」を天秤にかけて100株から始めるのがおすすめです。


7位:吉野家HD(食事優待券)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 食事優待券(年2回)

4児パパ視点

吉野家、はなまるうどん、京樽等グループ横断で使えます。牛丼・うどん・寿司と子どもの好みが割れても対応できる守備範囲の広さが魅力。平日の「今日は作りたくない」という日の逃げ場として重宝します。券は数百円単位で使いやすく、少額ずつ確実に消化できるので、優待初心者が最初に持つ食事系銘柄としても向いています。


8位:クリエイトSDHD(優待券)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 自社グループで使える優待券

4児パパ視点

ドラッグストア利用が多い家庭向け。関東・東海・関西などで店舗を展開しており、その商圏に住んでいれば消化率は非常に高くなります。コスモス薬品と同様、「日用品を割引で買える=額面ほぼ100%が家計削減」という優待の理想形。近所にどのドラッグストアチェーンがあるかで、コスモス薬品と使い分けるのが賢い選び方です。地域密着型の優待は、生活圏との相性がすべてと言っても過言ではありません。


9位:JR東日本(鉄道運賃割引券)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 JR東日本の運賃4割引券

4児パパ視点

家族旅行で使うと数千〜数万円の節約になります。運賃・料金が割引になるため、6人分の新幹線を使う帰省や旅行では割引額が一気に膨らむのが大家族の強み。1人分の割引でも数千円、家族全員なら効果は倍々で効いてきます。

→ 使う機会が年数回に限られる分、「旅行・帰省の予定がある年に効く優待」という位置づけ。日常系優待とは性格が異なるので、生活防衛の主力ではなく「レジャー費の割引枠」として組み込むのがちょうどいいバランスです。エリア外にお住まいの方は、同様の割引券を出す他のJR各社を検討する手もあります。


10位:ANA HD(株主優待番号)

基本スペック

項目 内容
必要株数 100株〜
優待内容 国内線運賃の50%割引券(年2枚)

4児パパ視点

家族旅行・帰省時に活用します。国内線が半額になるインパクトは大きく、繁忙期の高い航空券ほど割引額が大きくなるのがポイント。6人家族で遠方へ飛ぶなら、券が足りなければ金券ショップやフリマで追加購入して全員分に充てる、という使い方もできます(買い足しコストと割引額を比較して判断)。

→ JR東日本と同じく「旅行する年に効く」タイプ。使わない年は割引券を金券市場で手放して現金化する選択肢もあり、換金性がそこそこ高いのも特徴です。飛行機での帰省・旅行が定例行事になっている家庭には、投資額に見合う価値があります。


権利確定日と「いつ買えば優待がもらえるか」

優待で最初につまずくのが「権利確定日」の仕組みです。ここを外すと、株を持っていても優待がもらえません。

権利付最終日までに買う

優待をもらうには、企業が定める権利確定日(多くは月末)に株主名簿に載っている必要があります。そのためには「権利付最終日」までに株を買っておかなければなりません。この日を1日でも過ぎると、その回の優待はもらえず半年〜1年待つことになります。「欲しい優待は権利確定月をカレンダーに書いておく」のが基本動作です。

権利落ち日には株価が下がりやすい

権利付最終日の翌日(権利落ち日)は、優待・配当分だけ株価が下がる傾向があります。「優待欲しさに権利日直前の高値で飛びつくと、翌日に含み損」という初心者あるあるがここ。焦って直前に買うより、権利落ちで下がったところを長期目線で仕込む方が、トータルでは有利になりやすいです。

長期保有条件に注意

近年は「1年以上の継続保有」「3年以上で優待増額」といった長期保有条件を設ける企業が増えています。短期で売買を繰り返すと条件を満たせず優待がもらえない、あるいは減額されることも。我が家のように長期保有前提なら気にする必要はありませんが、買う前に必ず条件を確認しましょう。


「優待クロス(つなぎ売り)」はやるべきか

優待の世界には、株価変動リスクをほぼ取らずに優待だけを取る「優待クロス(つなぎ売り)」という手法があります。現物買いと信用売りを同時に建てて、株価が上下しても損益が相殺されるようにする方法です。

4児パパの結論:初心者は無理に手を出さない

クロスは一見おいしそうですが、信用取引の仕組み・逆日歩(想定外のコスト)・貸株料の理解が必須で、初心者が生半可にやると思わぬ損失を被ります。我が家の方針は「使う優待を長期保有でシンプルに取る」。本業や育児で時間の限られる子育て世帯が、権利日ごとに建玉を管理するのは現実的ではありません。

長期保有なら株価上昇も味方になる

そもそもクロスは「株価上昇の恩恵を捨てる」手法です。20年単位で見れば優良企業の株価は成長し、配当も増えてきました。優待・配当・値上がり益の3つ全部を取りにいける長期保有の方が、子育て世帯の資産形成には合っている——これが20年やってきた実感です。


株主優待を始める3ステップ

ステップ1:証券口座を開設



ネット証券なら手数料が安く、単元未満株(1株から)の取り扱いがある会社もあります。優待は原則100株からですが、まず1株から企業の値動きに慣れてから100株に増やす、という始め方も子育て世帯にはおすすめです。詳しくはSBI証券 vs 楽天証券 徹底比較

ステップ2:「家計に直結する優待」から1〜2銘柄選ぶ

イオン、すかいらーく等、「今月も来月も必ず使う場所」から選びます。優待利回りの高さより、消化率100%を確保できるかで選ぶのが4児家庭の鉄則。まずは1〜2銘柄に絞り、優待が届いて使い切る流れを体験してから広げましょう。

ステップ3:100株から購入+長期保有

優待は継続保有期間条件がある銘柄もあるので、長期保有が前提です。1回もらって終わりではなく、毎年届き続けることで家計への効果が積み上がります。生活が変わって使わなくなった優待は無理に持ち続けず、入れ替えていくのも大切です。


株主優待の落とし穴5つ

落とし穴1:株価下落で優待価値を上回る損失

優待5,000円分のために株価10万円下落、はNGです。優待利回り数%のために、その何十倍もの含み損を抱えては本末転倒。→ 長期保有で株価変動を許容できる、業績の安定した銘柄を選ぶのが前提です。優待は「おまけ」であって、株を持つ主目的は健全な企業の株主になることだと忘れないことが大切です。

落とし穴2:優待目的で割高銘柄を購入

「優待利回り」と「配当利回り」を見て総合判断します。優待人気で株価がPER・PBR的に割高になっている銘柄は珍しくありません。優待に目を奪われて割高圏で掴まないこと。記事前半の優待利回り計算を必ず通してから買いましょう。

落とし穴3:優待廃止リスク

オリックスのように廃止される銘柄もあります。企業業績の悪化や方針転換で優待は突然なくなり得るもの。→ 複数銘柄に分散し、1銘柄の優待に家計を依存させないこと。廃止されても配当と業績が健全なら保有継続する、という出口も持っておくと慌てずに済みます。

落とし穴4:子に説明できない銘柄

「なぜこの株を持っているか」を子に説明できる銘柄を選びます。優待目当てだけで事業内容も知らない会社を持つのは、金融教育の観点でももったいない。子どもが使う店・知っているブランドなら、株を持つ意味を家族で共有できるのが我が家の選定基準です。

落とし穴5:使い切れない優待

期限切れで失効する優待は無駄です。優待の実質価値は「使った分」だけ。もらった券を財布や引き出しに眠らせて期限切れ、では利回りゼロと同じ。券が届いたら使用期限をカレンダーに登録し、生活導線で消化する仕組みを作りましょう。


4児家庭の優待「年間家計圧縮」シミュレーション

実際に、生活導線に沿った優待を組み合わせると年間でどれくらい家計が助かるのか。我が家の使い方をもとにざっくり試算してみます(額は目安・年により変動します)。

優待 年間の家計圧縮イメージ
すかいらーくHD(食事券) 外食2〜4回分=約6,000〜12,000円
マクドナルド(食事券) 休日ランチ数回分=約数千円
イオン(キャッシュバック) 食費・日用品の3〜7%=年1〜2万円規模
コスモス薬品/クリエイトSD 日用品割引=年数千円
JR東日本・ANA(旅行系) 帰省・旅行のある年に数千〜数万円

これらを足し合わせると、「優待だけで年数万円〜、旅行のある年はさらに上乗せ」の家計改善が現実的に見えてきます。しかもこれは配当とは別枠。配当は再投資に回しつつ、優待で生活費を軽くする——この二段構えが、教育費のかさむ時期の家計をじわじわ支えてくれます。ポイントは繰り返しになりますが「使う店だけを、使い切れる株数で持つ」こと。ここを守れば、優待は机上の利回りではなく、毎月の財布で実感できるリターンになります。


NISA成長投資枠での優待株運用

NISA活用のメリット

  • 配当が完全非課税
  • キャピタルゲインも非課税
  • 優待は無関係(額面通り受取)

新NISA成長投資枠で優待株を持つのが最適です。優待そのものは元々課税されませんが、優待株に付いてくる配当を非課税にできるのがNISAの効き所。通常なら配当には約20%課税されるところ、NISA枠なら丸ごと受け取れます。優待+非課税配当+非課税の値上がり益、と三重取りできるのが成長投資枠の強みです。

→ 長期保有前提の優待株は、頻繁に売買しないぶんNISAの非課税メリットを最大限に享受できます。「使う優待株を成長投資枠に置き、配当を非課税で受けながら長期保有」が、子育て世帯の王道戦略です。詳しくは新NISA完全攻略20年運用の高配当株ポートフォリオ公開


優待にまつわるよくある質問(FAQ)

Q. 100株が高くて買えません。少額から優待は狙えますか?

A. 単元未満株(1株)で少しずつ買い増し、100株に達した時点で優待対象になる方法があります。まずは無理のない金額から始め、生活導線にある銘柄をコツコツ積み上げるのが子育て世帯には現実的です。

Q. 優待は確定申告が必要ですか?

A. 優待は税務上「雑所得」等として扱われる場合がありますが、扱いはケースにより異なります。配当には課税があり、NISA枠なら非課税です。金額や他の所得との兼ね合いで判断が変わるため、詳細は必ず税務署や公式情報で確認してください(本記事は税務アドバイスではありません)。

Q. 家族名義でそれぞれ買えば優待も人数分もらえますか?

A. 名義ごとに株主として登録すれば、その名義分の優待は受け取れます。ただし未成年名義の口座開設や贈与の扱いなどルールがあるので、家族での運用は制度を確認したうえで行いましょう。まずは自分名義で「使う優待」を確立するのが先決です。

Q. 優待がもらえる最低株数だけ持つのと、増やすのどちらが得ですか?

A. 使い切れる範囲で増やすのが正解です。株数を増やせば優待も増えますが、消化しきれなければ実質価値は頭打ち。生活で確実に使い切れる量を見極めて株数を決めましょう。


まとめ:今日から始める3ステップ

ステップ1:自分の家庭が使える優待を選ぶ

外食、食費、日用品系を優先します。優待利回りの高さより「必ず使う場所か」で選ぶのが4児家庭の鉄則。使わない優待は利回りゼロと同じです。

ステップ2:証券口座で100株から購入

権利確定日を確認し、権利落ちで下がった局面を長期目線で仕込むのがコツ。

ステップ3:長期保有+NISA活用

配当も受け取りながら継続保有し、成長投資枠で非課税メリットを最大化します。優待は日々の生活費に、配当は再投資に——この二段構えを回していきましょう。


おわりに

株主優待は、4児家庭の家計にダイレクトに貢献する仕組みです。相場が上がっても下がっても、券は毎年淡々と届き、我が家の外食・日用品・旅行の出費を現実に軽くしてくれます。

「優待だけで月数万円の家計改善」も、生活導線に合った銘柄を消化率100%で使えば決して大げさな話ではありません。大事なのは、利回りの数字を追うことより、自分の家族が本当に使う優待を選び、長く持ち続けること。20年やってきて、その一点に尽きると感じています。

詳しくは20年運用の高配当株ポートフォリオ公開米国ETF VTI vs VOO vs VYM投資信託 vs ETF


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免責事項

本記事は運営者個人の見解と経験に基づくものです。
記載の優待内容・利回り・株価は変動します。最新情報は必ず各企業・証券会社の公式情報をご確認ください。
投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。


シンパパ資産設計士
4児を育てるシングルファーザー/個人事業主20年/投資家20年/兼業大家20年

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