はじめに ─ 両方使ってきた個人事業主20年が比較します
「会計ソフト、freeeとマネーフォワード、結局どっちがいいの?」
これは個人事業主・フリーランスから本当によく聞かれる質問です。
正直、僕も最初は「どっちでもいいんじゃない?」と思っていました。実際に両方を5年以上使い込んでみて初めて、それぞれの本質的な違いが分かったんです。
この記事では、
- 個人事業主20年・法人運営経験あり
- freeeとマネーフォワードクラウド両方を実運用
- 個人事業+不動産+株+FX+物販を確定申告した経験
という立場から、どちらをどう選ぶべきか、忖度なしで比較します。
結論:使う人の経理レベルで決まる
最初に結論からお伝えします。
| あなたの状況 | おすすめ |
|---|---|
| 経理ほぼ初心者 | freee |
| 簿記の知識あり | マネーフォワード |
| 元経理担当・経理プロ | マネーフォワード |
| 副業レベルから始めたい | freee |
| 法人運営も視野 | マネーフォワード |
| 銀行・クレカ連携重視 | どちらも◎ |
→ 「会計の知識がどれだけあるか」で選択が変わります。
両方使ってきた僕の本音は、「初心者freee、上級者マネーフォワード」。
まずは大前提|会計ソフトを使うべき3つの理由
会計ソフトを入れるかどうか迷っている方への前提から。
理由1:手書き/Excelは破綻する
副業レベルでも、年間100枚以上の領収書が発生します。
これをExcelで管理しようとした結果、確定申告前に泣くのは個人事業主の典型的失敗パターン。
理由2:銀行・クレカ連携で記帳が9割自動化
会計ソフトは銀行口座・クレジットカードと連携して、
- 取引を自動取込
- AI仕分け
- レシートをスマホ撮影で読み取り
ここまで自動化されています。手入力は1割程度で済む時代。
理由3:青色申告65万円控除に必須
青色申告で65万円控除を受けるには、複式簿記+電子申告が必要。
会計ソフトを使えば自動で対応してくれるので、節税効果が大きい。
→ 65万円控除 = 所得税+住民税で約13万円の節税(税率20%の場合)。
会計ソフトの月額料金(年1〜2万円)は、節税効果だけで余裕でペイします。
freeeとマネーフォワードクラウドの基本スペック
| 項目 | freee | マネーフォワードクラウド |
|---|---|---|
| 運営会社 | freee株式会社(東証グロース上場) | 株式会社マネーフォワード(東証プライム上場) |
| 開始時期 | 2013年 | 2014年 |
| 個人向けプラン月額 | 1,180円〜(スターター) | 1,408円〜(パーソナルライト) |
| 法人向けプラン月額 | 2,680円〜 | 3,278円〜 |
| 銀行・クレカ連携 | あり | あり |
| 電子帳簿保存法対応 | ◎ | ◎ |
| インボイス対応 | ◎ | ◎ |
| サポート | チャット・電話 | チャット・電話 |
| 無料トライアル | 30日 | 1ヶ月 |
価格はほぼ同じ。機能の方向性が違うのが本質的な差です。
freeeの強み・弱み
強み
✅ 簿記知識ゼロでも使える
freee最大の強みは「簿記の知識なしでも入力できる設計」。
「現金を使った」→「コンビニで打ち合わせ用のお茶を買った」のような自然言語的な入力で記帳できる。
複式簿記の「借方・貸方」を意識しなくていいのは、初心者には本当に大きい。
✅ レシート読み取り精度が高い
スマホでレシートを撮影するだけで、
- 日付
- 金額
- 取引先
- 仕訳科目(AI推定)
を自動入力。精度は業界トップクラス。
✅ サポートが手厚い
チャットサポートが24時間365日(プランによる)。
会計の質問に対する回答も具体的で、初心者には心強い。
✅ 確定申告のステップが分かりやすい
「○○について教えてください」という質問に答えていくだけで、確定申告書が完成。
初めての確定申告でも迷わない設計。
弱み
❌ 簿記を知っている人には逆に使いにくい
「借方・貸方」で考えたい人にとっては、freeeの独自ロジックが回りくどい。
ベテラン経理担当者が触ると「何でこんな入力方法なの…」となりがち。
❌ 細かい仕訳調整がしづらい
複雑な仕訳(前払い、未払い、按分等)の処理が、freeeのロジックでは表現しづらいことがある。
❌ 月額料金がやや高い
スターター1,180円〜だが、法人化や事業拡大時に上位プランへの移行が必要。
❌ 動作がやや重い
データ量が増えてくると、ページ表示に時間がかかることがある。
マネーフォワードクラウドの強み・弱み
強み
✅ 複式簿記をそのまま操作できる
簿記を知っている人にとっては、マネーフォワードの方が圧倒的に使いやすい。
借方・貸方を意識して入力できるので、思った通りの仕訳ができる。
✅ 銀行・クレカ連携の対応数が業界最多
連携できる金融機関の数が業界最多クラス。ほぼすべての主要銀行・クレカ・電子マネーに対応。
僕が使っている地方銀行・ネット銀行・クレカ全てが連携できました。
✅ Money Forward MEとの連動
家計簿アプリ「Money Forward ME」との連動で、家計と事業を統合管理しやすい。
✅ 法人プランへの移行がスムーズ
個人事業主から法人成りする際、データ移行がスムーズ。
僕も個人→法人を経験しましたが、移行ストレスはほぼゼロでした。
✅ 細かい仕訳調整が自由自在
ベテランが触ると、思い通りの会計処理ができる。経理経験者のニーズに応える設計。
弱み
❌ 簿記初心者にはハードルが高い
「借方・貸方」「仕訳」といった概念を知らないと、最初の操作で挫折しやすい。
❌ サポートはfreeeほど親切ではない
サポートはあるが、「会計が分からない人」への配慮はfreeeに劣る。
❌ 操作画面が情報量多めで圧倒される
機能が豊富な分、画面の情報量が多い。最初の学習コストはfreeeより高い。
両方を使い分けた感想(20年個人事業主の本音)
僕は両方を5年以上、実運用してきました。
freeeを選んだ時期
- 個人事業を始めた最初の数年
- 簿記の知識がほぼゼロだった頃
- 副業レベルで売上が小さかった頃
マネーフォワードに切り替えた理由
- 売上・取引が増えて、複雑な仕訳が必要になった
- 簿記の知識が身についてきた
- 法人化を視野に入れ始めた
- 銀行・クレカ連携の対応数が決め手
結論:どちらも優秀。立場で選ぶべき
両方使った今、はっきり言えるのは、
- freeeは初心者の救世主
- マネーフォワードは中・上級者の最強ツール
それぞれに明確な強みがあり、どちらが「絶対正解」ではありません。
ケース別おすすめ判定フローチャート
Q1:簿記の知識はある?
- ない → freeeへ
- 少しある → 次の質問へ
- ある → マネーフォワードへ
Q2:副業 or 本業?
- 副業(売上数十万) → freeeへ
- 本業(売上数百万以上) → 次の質問へ
Q3:法人化の予定はある?
- ある → マネーフォワードへ
- ない → 自分の好みで
→ 基本ルール:「迷ったら無料トライアルで両方触ってみる」
両方とも30日間無料なので、実際に触って自分に合う方を選ぶのが一番確実。
→ [freeeの無料トライアル]([ASP_freee])
→ [マネーフォワードクラウドの無料トライアル]([ASP_マネフォ])
プラン選びのコツ
freeeのプラン選び
| プラン | 月額 | 向いてる人 |
|---|---|---|
| スターター | 1,180円 | 副業・小規模事業 |
| スタンダード | 2,380円 | 本業・確定申告本格対応 |
| プレミアム | 4,180円 | 税理士連携・電話サポート重視 |
→ 個人事業主は「スタンダード」が定番。スターターは機能制限が多すぎる。
マネーフォワードクラウドのプラン選び
| プラン | 月額 | 向いてる人 |
|---|---|---|
| パーソナルミニ | 1,078円 | 確定申告のみ・副業 |
| パーソナル | 1,408円 | 個人事業主の標準 |
| パーソナルプラス | 3,278円 | サポート重視・複雑な事業 |
→ 個人事業主は「パーソナル」が定番。月額1,408円なら年間約17,000円。
第3の選択肢:弥生会計オンライン
参考までに、もう1つの選択肢を紹介します。
弥生会計オンライン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 弥生株式会社(老舗・シェアトップ級) |
| 月額 | 0円(セルフプラン1年無料)/3,000円(ベーシックプラン) |
| 特徴 | 老舗の信頼感・初年度無料 |
「初年度完全無料」のキャンペーンが強み。
ただし、
- 銀行・クレカ連携機能はfreee/マネフォに比べやや劣る
- スマホアプリの操作性は今ひとつ
- AIの仕分け精度はfreeeに敵わない
→ 「とにかく初期費用を抑えたい」「老舗の安心感重視」なら弥生。
→ [弥生会計オンライン]([ASP_弥生])
会計ソフト導入後の運用フロー
会計ソフトを入れただけでは意味がありません。運用ルールが大事。
ルール1:月初に前月分を必ず締める
「あとでまとめて」は絶対NG。月末締め→月初に確認の習慣化。
ルール2:銀行・クレカ連携は最初に全部設定
事業用口座・クレカは全部連携。手入力を最小化。
ルール3:レシートはその日のうちに撮影
ポケットに溜める→紛失の典型パターンを回避。
ルール4:仕分けに迷ったら税理士or税務署に確認
「自己判断で間違える」が一番リスク。素直に専門家に聞く。
ルール5:年末に1度、税理士チェックを入れる
完全自力でも問題ないですが、年1回数万円で税理士チェックを入れるだけで、節税の漏れが見つかることが多い。
個人事業主が会計ソフトで節税する5つのコツ
コツ1:青色申告65万円控除を取る
複式簿記+電子申告で所得税+住民税で約13万円節税。
コツ2:経費の漏れをなくす
- 自宅作業の家賃・光熱費(按分)
- 通信費の按分
- 業務関連の書籍・セミナー
- 取引先との打ち合わせ費用
会計ソフトを使うと、過去データから漏れに気づきやすい。
コツ3:iDeCo・小規模企業共済の所得控除
詳しくはiDeCoとNISAの使い分け完全ガイド。
コツ4:減価償却を活用
10万円超の備品(PC等)は減価償却で複数年に経費分散できる。
コツ5:消費税インボイス対応
2023年以降、インボイス制度に対応していないと取引先が困る。
両ソフトともインボイス対応済みなので、設定を確認するだけ。
まとめ:今日から始める3ステップ
ステップ1:両方の無料トライアルに登録
30日間無料で実際に触る。
→ [freee無料トライアル]([ASP_freee])
→ [マネーフォワード無料トライアル]([ASP_マネフォ])
ステップ2:1週間使って合う方を本契約
実際に触ってみると、自分に合うかすぐ分かります。
ステップ3:銀行・クレカを全部連携して運用開始
最初の設定だけで、後の経理が9割楽になる。
おわりに
会計ソフトは、個人事業主にとって「使うか使わないか」ではなく「どれを使うか」の時代です。
僕自身、会計ソフトに切り替えて確定申告のストレスが激減しました。
毎年、確定申告の時期が憂鬱だった方に、心からおすすめできるツールです。
両方とも30日無料なので、まずは試しに使ってみてください。
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シンパパ資産設計士
4児を育てるシングルファーザー/個人事業主20年/投資家20年/兼業大家20年

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