はじめに ─ 20回確定申告した僕が、初心者向けにイチから解説します
「確定申告、もう何年もやってるけど毎年憂鬱…」
「副業で20万円超えそう。確定申告って必要?」
「青色申告と白色申告、結局どっちがお得?」
確定申告は、個人事業主・副業者にとって避けて通れない年中行事です。
正直、僕も20代の頃は「確定申告」という言葉を聞くだけで気が重くなりました。でも、20年連続で自分でやってきた今、はっきり言えることがあります。
確定申告は「正しい知識」と「ツール」さえあれば、思っているほど怖くない
この記事では、
- 個人事業主20年・確定申告20回経験
- 個人事業+不動産+株+FX+物販を申告した実績
- 法人運営経験あり(法人決算も経験)
という立場から、個人事業主の確定申告のすべてを完全解説します。
結論:シンパパ流・確定申告攻略の3原則
最初に結論からお伝えします。
【シンパパ的・確定申告攻略3原則】
1. 絶対に青色申告(65万円控除を取る)
2. 会計ソフトで自動化する
3. e-Taxで電子申告する(完全在宅で完結)
複雑なテクニックはいりません。この3つを守るだけで、確定申告のストレスは1/10に激減します。
まずは大前提|確定申告が必要な人
「確定申告って、自分も対象なの?」という方への前提情報。
確定申告が必要な主なケース
| 立場 | 申告必要なケース |
|---|---|
| 会社員 | 副業所得20万円超/医療費控除を受けたい/ふるさと納税ワンストップ未対応 |
| 個人事業主・フリーランス | すべての人(事業所得が48万円超) |
| 不動産オーナー | 不動産所得が48万円超 |
| 株式投資家 | 特定口座(源泉徴収あり)以外で利益/損益通算したい |
| FX・暗号資産 | 利益20万円超(会社員)/全員(個人事業主) |
| 退職者 | 年の途中で退職→年末調整未済の方 |
→ 個人事業主・フリーランスは原則全員必要。
「申告しない」のリスク
- 加算税・延滞税が発生(本税の最大40%増)
- 青色申告の取消し
- 税務調査の対象になりやすい
- 3年遡って追徴される可能性
→ やらない方が損、というか危険。
青色申告 vs 白色申告|絶対に青色を選ぶべき理由
比較表
| 項目 | 青色申告 | 白色申告 |
|---|---|---|
| 特別控除 | 最大65万円 | 0円 |
| 帳簿 | 複式簿記 | 単式簿記 |
| 事前届出 | 必要(3月15日まで) | 不要 |
| 赤字繰越 | 3年可能 | 不可 |
| 家族への給与 | 専従者給与で経費OK | 限定的 |
| 30万円未満の備品 | 即時経費化可 | 10万円未満のみ |
| 手間 | やや多い | 少ない |
なぜ青色65万円控除が圧倒的に有利か
65万円控除を取ると、
- 所得税の節税:約13万円(税率20%の場合)
- 住民税の節税:約6.5万円
- 合計で年約20万円の節税
これを20年続けると、400万円の節税効果。
「複式簿記が大変」と思うかもしれませんが、会計ソフトを使えば自動で対応してくれます。
→ [freeeで青色申告対応]([ASP_freee])
→ [マネーフォワードで青色申告対応]([ASP_マネフォ])
青色申告承認申請の手続き
青色申告を始めるには、事前に「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。
提出期限
| 状況 | 期限 |
|---|---|
| 1月1日〜1月15日に開業 | その年の3月15日 |
| 1月16日以降に開業 | 開業日から2ヶ月以内 |
| 既に開業している | 適用したい年の3月15日まで |
提出方法
- 国税庁サイトから書類をダウンロード
- 必要事項を記入
- 税務署に郵送 or 持参 or e-Taxで提出
→ e-Taxなら自宅から数分で完結。
青色申告65万円控除を取るための条件
控除額は3段階あります。
| 控除額 | 条件 |
|---|---|
| 10万円控除 | 単式簿記でOK |
| 55万円控除 | 複式簿記+貸借対照表・損益計算書 |
| 65万円控除 | 55万円の条件+e-Tax電子申告 or 電子帳簿保存 |
65万円フルで取るには
- 複式簿記で記帳(会計ソフトで自動)
- 貸借対照表・損益計算書を作成(会計ソフトで自動)
- e-Taxで電子申告(マイナンバーカード+スマホで完結)
→ 会計ソフト+e-Taxで、誰でも65万円控除が取れる時代。
確定申告の年間スケジュール
通年(毎月)
- 領収書・レシートの管理
- 銀行・クレカ連携で取引取込
- 月初に前月分の記帳をチェック
年末(12月)
- 経費の最終調整
- 来年の経費に回せるものは年内処理
- ふるさと納税の駆け込み
1月
- 年末残高の確認
- 棚卸し(物販事業者)
- 各種控除証明書の整理(生命保険料・iDeCo等)
2月
- 確定申告書の作成開始
- e-Taxの動作確認
2月16日〜3月15日
- 確定申告期間
- 早めの提出を推奨(3月初旬目標)
3月15日(申告期限)
- e-Taxは23時59分まで提出可能
- 紙提出なら税務署窓口 or 郵送(消印有効)
個人事業主の経費にできるもの・できないもの
経費にできるもの
| カテゴリ | 例 |
|---|---|
| オフィス費 | 家賃(按分)、光熱費(按分)、インターネット |
| 事業用備品 | PC、プリンター、文房具 |
| 通信費 | 携帯電話料金(按分)、サーバー代 |
| 交通費 | 電車、バス、タクシー、ガソリン代 |
| 接待交際費 | 取引先との会食、お中元・お歳暮 |
| 会議費 | カフェでの打ち合わせ |
| 旅費 | 出張の宿泊・交通 |
| 広告宣伝費 | Web広告、名刺、パンフレット |
| 書籍・セミナー | 業務関連の書籍、勉強会 |
| 支払手数料 | 銀行振込手数料、税理士報酬 |
| 減価償却費 | 10万円超の備品(複数年で経費化) |
経費にできないもの
| カテゴリ | 例 |
|---|---|
| 個人の生活費 | 家族での食事、衣服、娯楽 |
| 所得税・住民税 | 自分の税金は経費不可 |
| 健康診断(個人) | 一部除き経費にできない |
| 罰金・反則金 | スピード違反等 |
按分が必要なもの
| 項目 | 按分比率の目安 |
|---|---|
| 自宅家賃 | 仕事で使う面積比(例:30%) |
| 電気代 | 仕事で使う時間比(例:30%) |
| 携帯電話 | 仕事使用比率(例:50%) |
| 自動車 | 仕事走行距離比 |
按分は合理的な根拠が必要。記録を残しておくことが重要。
個人事業主が必ず使うべき所得控除
確定申告では、控除をフル活用するのがコツです。
物理的控除(ほぼ全員適用)
| 控除 | 控除額 |
|---|---|
| 基礎控除 | 48万円 |
| 配偶者控除 | 最大38万円 |
| 扶養控除 | 1人あたり38万円〜 |
| 社会保険料控除 | 全額 |
戦略的控除(自分で動く必要あり)
| 控除 | 最大控除額 |
|---|---|
| iDeCo | 月6.8万円×12ヶ月=81.6万円 |
| 小規模企業共済 | 月7万円×12ヶ月=84万円 |
| ふるさと納税 | 限度額まで(実質負担2,000円) |
| 生命保険料控除 | 最大12万円 |
| 地震保険料控除 | 最大5万円 |
| 医療費控除 | 10万円超部分(最大200万円) |
| 寄附金控除 | 限度額あり |
→ iDeCo+小規模企業共済=最大165.6万円の所得控除。
これだけで年30万円以上の節税が可能(個人事業主限定)。
詳しくはiDeCoとNISAの使い分け完全ガイド、教育費+老後資金のダブル設計。
確定申告の進め方|実践4ステップ
ステップ1:会計ソフトで通年データを蓄積
毎月の記帳を会計ソフトに任せる。
→ [freeeの無料トライアル]([ASP_freee])
→ [マネーフォワードクラウド]([ASP_マネフォ])
ステップ2:年末〜1月に書類を整理
- 控除証明書(保険・iDeCo等)
- 医療費の領収書
- ふるさと納税の証明書
- 寄附金の証明書
ステップ3:会計ソフトで申告書を自動生成
会計ソフトは確定申告書をワンクリックで作成してくれる。
- 青色申告決算書
- 確定申告書B
- 添付書類
ステップ4:e-Taxで電子申告
- マイナンバーカード+スマホ
- 会計ソフトから直接e-Taxへデータ送信
- 自宅から30分で申告完了
確定申告の3つの大きな失敗パターン
20年見てきて、毎年同じパターンで失敗する人が多い項目を共有します。
失敗1:12月になってから慌てて記帳を始める
これが確定申告地獄の最大の原因。
通年でコツコツやれば、12月時点でもう申告書がほぼ完成している状態にできる。
→ 解決策:月初に前月分を必ず締めるルールを作る。
失敗2:レシートを箱にぶち込んで整理しない
「あとで一気にやる」はほぼ100%破綻します。
→ 解決策:会計ソフトのスマホアプリでレシートを当日撮影。即経費登録。
失敗3:控除を取り損ねる
「iDeCo・小規模企業共済を知らなかった」「医療費控除の対象になることを知らなかった」など、知識不足による損失。
→ 解決策:年1回、税理士チェックを入れる(数万円)。
自分でやる vs 税理士に頼む
自分でやる場合
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 費用ゼロ | 学習コスト |
| 自分の事業を理解できる | 時間が取られる |
| 細かい節税に気づける | 判断ミスのリスク |
→ 副業〜年商1,000万円程度までは自力でも十分可能。
税理士に依頼する場合
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 完全におまかせ | 年5〜30万円の費用 |
| プロの節税アドバイス | 自分の数字が見えづらくなる |
| 税務調査対応も可 | 税理士選びのコスト |
→ 年商1,000万円超 or 法人化を視野に入れたら税理士検討。
折衷案:年1回の税理士チェック
僕がおすすめしているのは「自分でやる+年1回の税理士チェック」。
- 普段は会計ソフトで自分でやる
- 年末〜申告前に、税理士に1〜3万円で書類チェック
- 節税の漏れを発見してもらう
これで、自力の安さ+プロの安心感の両方が手に入る。
→ [税理士マッチングサービスで相談]([ASP_税理士マッチング])
よくある質問(Q&A)
Q1. 副業会社員ですが、確定申告は必要?
副業所得(収入−経費)が年20万円超なら必要。
ただし、医療費控除・ふるさと納税ワンストップ未対応でも申告が必要。
Q2. 赤字でも申告したほうがいい?
青色申告なら絶対した方がいい。
赤字は3年間繰り越せるので、翌年以降の所得と相殺できる。
Q3. 領収書がない経費はどうする?
支払証明(クレジットカード明細等)があればOK。
完全に証明できないものは経費不可。
Q4. 申告期限を過ぎたら?
すぐに期限後申告を提出。
延滞税・無申告加算税が発生するが、早く提出するほど被害最小。
Q5. e-Taxは難しくない?
マイナンバーカード+スマホ(NFC対応)があれば、5分で電子申告完了。
会計ソフトから直接e-Taxへ送信できるので、初心者でも簡単。
まとめ:今日から始める3ステップ
ステップ1:会計ソフトを導入する
まだ入れていない方は今日中に。
→ [freee無料トライアル]([ASP_freee])
→ [マネーフォワード無料トライアル]([ASP_マネフォ])
ステップ2:青色申告承認申請書を提出
3月15日が期限。今すぐ提出。
ステップ3:通年で記帳の習慣を作る
毎月初に前月分を締める。これだけで確定申告の苦しさが激減。
おわりに
確定申告は、個人事業主にとって避けて通れない年中行事ですが、正しい知識とツールがあれば大した負担ではありません。
僕も20年やってきて、ようやくこの境地に達しました。
「確定申告が憂鬱」と感じている方は、まず会計ソフトの導入から始めてみてください。
人生のストレスが1つ減ります。
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免責事項
本記事は運営者個人の見解と経験に基づくものです。
税制・控除内容は変更される可能性があります。最新情報は必ず国税庁・各税務署の公式情報をご確認ください。
具体的な税務処理は、必ず税理士・税務署にご相談の上、ご自身の責任で行ってください。
シンパパ資産設計士
4児を育てるシングルファーザー/個人事業主20年/投資家20年/兼業大家20年

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