こんにちは、シンパパ資産設計士です。妻を病気で亡くしてから4人の子を一人で育てながら、20年間個人事業主として、20年間大家として、そして20年間投資家として歩んできました。このページは、私が書いている5つの連載——アメリカ・中国・ロシア・地政学・年金——を束ねる、いちばん上の「司令塔」です。「歴史・地政学 × 資産形成」という1枚の大きな地図を、ここで一望していただければと思います。
はじめにお断りしておくと、本ページも各シリーズも投資助言ではなく、4児のシングルファーザーで個人投資家・大家でもある私の個人的な見解です。最終的な投資判断はご自身でお願いします。
なぜ「歴史・地政学」から資産形成を語るのか
世の中の投資情報の多くは、結論だけを差し出します。「オルカンを買え」「S&P500を積み立てておけば間違いない」——たしかに、私自身も毎月その2つを積み立てている1人です。けれど、20代のころに何の勉強もせず日本株を売買して利益も損も出した私が、20年かけてたどり着いた確信は1つだけでした。それは「結論を覚えるより、なぜそうなるのかを理解しているほうが、暴落のときに売らずに済む」ということです。
2008年のリーマンショックでも、2020年のコロナショックでも、私を踏みとどまらせたのは値動きのチャートではなく、「なぜ世界のお金がこの国に集まるのか」という、自分なりの理解でした。だから私は、ファンドを選ぶ前に、その預け先である「国」そのものを学び直しました。アメリカはなぜ強いのか。中国はなぜ浮き沈みするのか。ロシアはなぜ強国なのに豊かになりきれないのか。そして、私たちが暮らす日本の年金は本当に破綻するのか——。
このハブのゴールは、「オルカンやS&P500を買え」と言うことではありません。なぜ世界のお金がそこに集まるのかを理解し、最終的にご自身で判断できるようになること。その一点に尽きます。4児の父として、子どもたちに「なぜパパはこれを積み立てていたの?」と聞かれたとき、自分の言葉で答えられる親でありたい。それがすべての出発点です。
5つのシリーズと、それぞれの問い
5つの連載は、それぞれ違う国・違うテーマを扱っていますが、根っこは「どの国に、なぜ、長期でお金を預けるのか」という1つの問いの別の角度です。中心に置いた問いと、たどり着く結論を一覧にしておきます。
| シリーズ | 中心の問い | 結論(たどり着く視点) |
|---|---|---|
| アメリカ | なぜ世界のお金は集まるのか | 成長する国とは何か |
| 中国 | なぜ浮き沈みを繰り返すのか | 盛衰を繰り返す国とは何か |
| ロシア | なぜ強国なのに豊かになれないのか | 地理が国家の運命を決める |
| 地政学 | ニュースの裏で何が動くのか | お金の流れが見えてくる |
| 年金 | 本当に破綻するのか | 制度を理解した上で、投資の必要性へ |
この5つを往復して読むと、「分散投資」という言葉が急に立体的に見えてきます。なぜオルカンが1国に賭けないのか、なぜ世界中に散らばっているのか——その理由が、国ごとの強さと弱さの対比のなかで、腑に落ちてくるはずです。
各シリーズへ
それぞれの連載は独立して読めます。各シリーズの総合ハブ(全15話の目次)から入っていただくのが、いちばん流れをつかみやすいと思います。
アメリカ:成長する国とは何か
アメリカから学ぶ資産形成シリーズ【全15話まとめ】。資源・人口・制度という三拍子で長く成長してきた国を題材に、「成長する国とは何か」を言語化します。オルカンの約6割を占めるアメリカ株の「強さの理由」を、自分の言葉で説明できるようになるシリーズです。
中国:盛衰を繰り返す国とは何か
中国から学ぶ資産形成シリーズ【全15話まとめ】。王朝の興亡を何度も繰り返してきた歴史を題材に、「盛衰を繰り返す国とは何か」を考えます。アメリカの“成長”と中国の“盛衰”を対比すると、1国集中の怖さと分散の意味がくっきり見えてきます。
ロシア:地理が国家の運命を決める
ロシアから学ぶ資産形成シリーズ【全15話まとめ】。広大な国土を持ちながら不凍港や地理的制約に長く悩まされてきた国を題材に、「地理が国家の運命を決める」という視点を扱います。逆説的に、なぜアメリカ株が「地理的にも」強いのかが見えてきます。
地政学:お金の流れが見えてくる
地政学で学ぶ資産形成シリーズ【全15話まとめ】。戦争・選挙・関税といったニュースを、バラバラの出来事としてではなく1枚の地図の上で読み解きます。「ニュースの裏で何が動くのか」をたどると、お金の流れが線でつながって見えてきます。
年金:制度を理解した上で、投資の必要性へ
年金制度で学ぶ資産形成シリーズ【全15話まとめ】。「公的年金は本当に破綻するのか」という不安に、制度の仕組みから正面から向き合います。制度を正しく理解した上で、足りない部分をどう備えるか——投資の「動機」を扱うシリーズです。
まず読むなら:各シリーズ第1話
「まとめページよりも、まず1話だけ読んでみたい」という方のために、各シリーズの第1話への直接リンクを置いておきます。どれも全体地図にあたる回なので、ここから入っても流れがつかめます。
- アメリカ 第1話:なぜアメリカは世界最大の経済大国になったのか
- 中国 第1話:なぜ中国は盛衰を繰り返すのか
- 地政学 第1話:地政学とは何か——ニュースの裏のお金の流れ
- 年金 第1話:公的年金は本当に破綻するのか
- ロシア 第1話:なぜロシアは強国なのに豊かになれないのか
横断して見えてくるもの(このハブの核心)
ここが、5つを別々ではなく「1つの地図」として読む価値だと、私が考えている部分です。1国を深掘りするだけでは見えないものが、横断すると立ち上がってきます。
- ロシアを見ると、なぜアメリカ株が(地理的にも)強いか分かる。両側を海に守られ、資源と巨大な国内市場を国境の内側に抱えるアメリカの「地理の恵み」は、地理に苦しんできたロシアと並べて初めて実感できます。
- 中国を見ると、なぜオルカンが分散されているか分かる。盛衰を繰り返す国の歴史を知ると、たった1国に資産を集中させる怖さが腹落ちし、世界中に散らすことの意味が見えてきます。
- 日本(年金)を見ると、なぜ海外資産を持つ必要があるか分かる。制度の仕組みと人口動態を理解すると、円と国内だけに頼り切らず、世界の成長を取り込む発想が自然に出てきます。
- 地政学を学ぶほど、結局オルカン・S&P500の分散合理性に行き着く。世界の力関係を地図の上で追っていくと、「どの1国も完璧ではない」という当たり前に行き着き、だからこそ分散して長く持つ——という結論に、自分の足でたどり着けます。
面白いのは、歴史や地政学をどれだけ深掘りしても、最後は同じ場所に戻ってくることです。「完璧な1国は存在しない。だから、強い国を中心に世界へ分散して、長く預ける」——遠回りに見えて、これが私の20年の結論でした。
どこから読むべきか
5シリーズ・全話を順番に読む必要はありません。ご自身のタイプに合わせて、入りやすいところから始めてください。
投資初心者の方は:年金 → アメリカ
まず「なぜ自分で投資する必要があるのか」を年金シリーズで腹落ちさせ、次に「ではどこに預けるのか」をアメリカシリーズで学ぶ——この順番が、いちばん動機と行動がつながりやすいと思います。
歴史が好きな方は:中国 → ロシア
王朝の興亡を繰り返す中国、地理に運命を握られたロシア。物語として読み進めながら、自然と「国の強さとは何か」が身についていきます。歴史好きの方には、ここが一番ページをめくる手が止まらないはずです。
ニュースが気になる方は:地政学から
日々の戦争・選挙・関税の報道を「結局お金はどこへ動くのか」という目で読み直したい方は、地政学シリーズから。各国シリーズを読むときの「共通の地図」が手に入ります。
とにかく全体像をつかみたい方は:アメリカから
5シリーズの結論が最も凝縮されているのがアメリカシリーズです。「成長する国とは何か」という1本の軸を先に持っておくと、他の4シリーズが対比として一気に読みやすくなります。
結び:子に「世界の見方」を残したい
私がこの5つのシリーズを書いている本当の理由を、最後に正直に書いておきます。私が子どもたちに残したいのは、お金そのものや、特定のファンドの名前ではありません。残したいのは「世界の見方」——ニュースの裏でお金がどう動くのか、なぜ強い国は強いのか、なぜ分散して長く持つのか、を自分の頭で考える力です。
妻を亡くしてから、いつか自分がいなくなる日のことを、以前より具体的に考えるようになりました。そのとき子どもたちの手元に、答えではなく「考えるための地図」を残しておけたら——このハブと5つのシリーズは、その地図のつもりで書いています。
最後に、私の根っこにある考えを一言だけ。私は基本的に借金には慎重な立場です。借り手として複利を背負う——つまり複利を敵に回すのは避けたい。一方で、株主として成長する国の企業群を長く持つことは、その複利を味方につける側に立つことでもあります。歴史と地政学を一望したうえで、複利を敵ではなく味方にして、世界の成長に長く相乗りする。それが、5シリーズすべての底に流れている考え方です。これらはすべて個人の見解であり、未来を保証するものではありません。最終的な判断は、どうかご自身の言葉で。
※本記事は4児シングルファーザーで個人事業主・大家・個人投資家でもある私の見解です。投資・税務・法律に関する最終的な判断はご自身の責任で行ってください。特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。


