こんにちは、シンパパ資産設計士です。
マネーフォワードME活用シリーズ、第2回です。前回は、マネーフォワード MEとは何か、どんなことができるアプリなのかを解説しました。さて今回は、実際にアプリを使い始める際の具体的な始め方について、登録後にやるべきことを一つずつ順番に解説していきます。
登録後にやるべきことの全体像
マネーフォワード MEを使い始める際、多くの人がつまずくのは「何から手をつければいいのか分からない」という点です。実は、登録後にやるべきことは、次のような順番で進めていくとスムーズです。
- ①アカウントを作成する
- ②銀行口座を連携する
- ③クレジットカードを連携する
- ④証券口座を連携する
- ⑤電子マネーを連携する
- ⑥家計簿を確認する
この順番には理由があります。まず金額の大きい銀行口座から連携し、次に日常的な支出が反映されるクレジットカード、そして資産管理につながる証券口座、最後に細かい電子マネーという流れで進めることで、優先度の高い情報から順に把握できるようになっています。
①アカウントを作成する
まずは公式サイトまたはアプリから、メールアドレスやSNSアカウントを使って新規登録の手続きを行います。この段階では、まだ金融機関の連携は不要です。まずはアプリの画面構成や基本的な操作感に慣れることから始めましょう。焦って先に進む必要はなく、じっくり触ってみることをおすすめします。
登録時に決めておくとよいこと
アカウント作成の際、通知設定やパスワードの管理方法についても、あわせて決めておくことをおすすめします。特に、口座の異動があった際の通知をオンにしておくと、後々の家計把握がより正確になります。
②銀行口座を連携する
アカウント作成ができたら、次はメインで使っている銀行口座から連携していきます。
まずはメインバンクから連携する
複数の口座を持っている場合でも、最初からすべてを連携させる必要はありません。まずは、給与の振込先や生活費の支払いに使っている、最もよく使う口座(いわゆるメインバンク)から連携を始めることをおすすめします。連携作業に慣れてから、徐々に他の口座へと範囲を広げていく方が、結果として無理なく進められます。
複数の目的別口座がある場合の考え方
給与口座、生活費口座、貯蓄用口座、子ども名義の口座など、目的別に口座を使い分けている家庭も多いはずです。こうした場合、すべての口座を一度に連携させようとすると、初期設定だけでかなりの時間がかかってしまいます。まずは生活費に直結する口座を優先的に連携し、貯蓄用口座や子ども用口座は、後から追加していくという進め方でも十分です。
③クレジットカードを連携する
銀行口座の連携が済んだら、次はクレジットカードを連携します。
普段使っているカードから優先的に連携する
複数のクレジットカードを持っている場合、すべてを一度に連携する必要はありません。日常の買い物で最も使用頻度の高いカードから連携し、支出の大部分をまず把握できる状態を作ることを優先しましょう。使用頻度の低いカードは、後からゆっくり追加していけば問題ありません。
ポイント還元を意識したカードの使い分けとの関係
複数のカードを目的別に使い分けている場合(食費用、日用品用など)、それぞれのカードを連携することで、費目ごとの支出状況がより正確に見えるようになります。ただし、これは必須の作業ではなく、まずは基本的な連携ができてから、徐々に精度を高めていく形で問題ありません。
④証券口座を連携する
家計の把握がある程度進んだら、次は証券口座の連携です。
資産管理の第一歩として
証券口座を連携することで、投資信託や株式の評価額も含めた、資産全体の状況を把握できるようになります。これは家計簿としての機能というより、資産管理としての機能に近いため、家計の把握がひと段落してから、落ち着いて取り組むという順番でも全く問題ありません。
⑤電子マネーを連携する
最後に、電子マネーやポイントサービスの連携です。
細かい支出まで把握したい場合に
電子マネーは、コンビニや自動販売機など、少額の支出で使われることが多く、家計全体に占める割合としてはそこまで大きくないケースもあります。そのため、優先度としては最も低く、他の連携が一通り落ち着いてから、余裕があれば追加するという位置づけで構いません。
⑥家計簿を確認する
一通りの連携が済んだら、実際に自動生成された家計簿を確認してみましょう。この段階では、まだカテゴリー分けが完璧でなかったり、一部の取引が正しく取得できていなかったりすることもありますが、それは自然なことです。修正方法については、次回のシリーズ第3回・第4回で詳しく解説していきます。
最初からすべてを完璧に登録しようとしない
ここまで6つのステップを紹介してきましたが、最も重要なポイントは「最初からすべてを完璧に登録しようとしない」という心構えです。
完璧主義が挫折の一番の原因になる
すべての口座・カード・証券口座・電子マネーを一度に連携させようとすると、初期設定だけで数時間かかってしまうこともあります。これでは、アプリを使い始める前の段階で疲れてしまい、継続する意欲が削がれてしまいかねません。まずは主要な口座・カードだけを連携させ、実際に使ってみながら、少しずつ範囲を広げていくというペースの方が、結果的に長く続けられます。
1週間〜1ヶ月かけて、少しずつ整えていくイメージ
すべての連携が完了し、家計簿として機能し始めるまでには、1週間から1ヶ月程度かけて、少しずつ環境を整えていくくらいのペースで十分です。焦って一度にすべてをやろうとせず、週末ごとに少しずつ口座を追加していくといった進め方をおすすめします。
連携時によくあるつまずきポイント
実際に連携作業を進めていく中で、多くの人が直面しやすいつまずきについても、あらかじめ知っておくと安心です。
ログイン情報の入力でつまずく
金融機関との連携時には、その金融機関のオンラインバンキングのログインID・パスワードの入力が求められます。普段オンラインバンキングをあまり使っていない方は、このID・パスワード自体を忘れてしまっているケースも少なくありません。連携作業を始める前に、各金融機関のログイン情報を事前に確認・整理しておくと、作業全体がスムーズに進みます。忘れてしまっている場合は、各金融機関のパスワード再設定の手続きを先に済ませておくとよいでしょう。
二段階認証・追加認証で止まってしまう
セキュリティ強化のため、多くの金融機関では二段階認証(SMSやアプリでの追加認証)が導入されています。連携の途中でこうした認証画面が出てきても、慌てず案内に従って進めれば問題ありません。認証用のスマートフォンが手元にない場合は、無理に進めようとせず、手元に揃ったタイミングで改めて作業するとよいでしょう。
一部の取引データが反映されないことがある
連携が完了しても、金融機関側のシステムとの相性により、一部の取引が正しく反映されないことがあります。これは珍しいことではなく、心配しすぎる必要はありません。明らかに数字がおかしいと感じた場合のみ、該当の口座・カードを一度連携し直してみることをおすすめします。それでも解決しない場合は、その口座だけ手動での記録に切り替えるという割り切りも一つの選択肢です。
子育て世帯ならではの、連携の進め方の工夫
4人の子どもを育てる中で、まとまった作業時間を確保することの難しさは、身をもって実感してきました。この経験から見えてきた、子育て世帯ならではの進め方の工夫を紹介します。
子どもが寝ている時間を活用する
連携作業は、思考を伴う細かい作業であるため、子どもが起きている時間帯に集中して進めるのは難しいものです。子どもが寝静まった後の時間や、朝早い時間帯など、まとまった集中時間を確保できるタイミングを見計らって進めると、ストレスなく作業できます。
「今日はここまで」で区切る習慣をつける
すべての連携を一気に終わらせようとせず、「今日は銀行口座を2つだけ」「明日はカードを1枚だけ」というように、あらかじめ区切りを決めて取り組むことをおすすめします。区切りを決めておくことで、途中で疲れて投げ出してしまうリスクを減らせます。家計管理シリーズで紹介した「完璧を目指さない」という姿勢は、この連携作業においても同じように活きてきます。タイマーで15分だけと決めて取り組むのも、集中力を保つ上で効果的な方法です。
連携が一通り終わった後、最初の1週間で確認したいこと
連携作業が一通り終わったら、次の1週間は、家計簿として正しく機能しているかを確認する期間として過ごすことをおすすめします。
毎日ではなく、2〜3日おきに確認する
導入直後は、ついつい毎日アプリを開いて確認したくなりますが、そこまで頻繁にチェックする必要はありません。2〜3日おきに、新しく取り込まれた取引が正しく反映されているかを確認する程度で十分です。
明らかにおかしい数字があれば、早めにメモしておく
この最初の1週間で、明らかに実態と異なる数字や、重複して記録されている取引を見つけた場合は、後で修正できるようメモしておくとよいでしょう。具体的な修正方法については、次回以降のシリーズで詳しく解説していきます。この段階で無理に自分だけで解決しようとせず、気になった点だけを控えておく、という気楽なスタンスで十分です。
連携する金融機関を選ぶ際の優先順位の考え方
複数の金融機関を持っている方の場合、どの順番で連携していくかを、もう少し具体的に考えてみましょう。
「金額の大きさ」を基準にする方法
一つの考え方として、口座残高や月々の取引金額が大きいものから優先的に連携するという方法があります。家計全体に与えるインパクトが大きい口座・カードから把握できるようになるため、限られた時間の中でも効率よく全体像をつかむことができます。
「見落としが多い費目」を基準にする方法
もう一つの考え方として、これまで見落としがちだった費目に関わる口座・カードを優先するという方法もあります。たとえば、サブスクリプションサービスの支払いに使っているカードや、あまり意識していなかった引き落とし専用口座などは、連携することで新たな気づきを得やすい対象です。
両方の視点を組み合わせて優先順位をつける
実際には、この2つの視点を組み合わせて考えるのがおすすめです。まずは金額の大きい主要な口座・カードから連携し、ある程度全体像が見えてきた段階で、見落としがちだった費目にも目を向けていくという2段階のアプローチを取ることで、無理なく着実に精度を高めていけます。優先順位に絶対的な正解はないため、自分なりに納得できる順番で進めることが一番大切です。
家族との情報共有についても考えておく
マネーフォワード MEを使い始める際、家族との情報共有についても、あらかじめ考えておくとよいポイントがあります。
配偶者やパートナーと家計を共有する場合
配偶者やパートナーと共同で家計管理をしている場合、それぞれが個別にアカウントを作成し、必要に応じて情報を共有し合うという形が一般的です。どの口座・カードを誰が管理するか、あらかじめ役割分担を決めておくと、後々の混乱を防げます。共有の頻度や方法についても、無理のないルールを一緒に決めておくとよいでしょう。
子どもの年齢に応じたお金の教育としての活用
子どもがある程度大きくなってきたら、家計簿の一部(お小遣いの管理等)を一緒に確認しながら、お金の流れを学ぶ教材として活用するという方法もあります。数字が可視化されていることは、子どもにお金の大切さを伝える上でも、分かりやすい教材になり得ます。実際の生活費の数字をそのまま見せるかどうかは、子どもの年齢や理解度に応じて判断するとよいでしょう。
まとめ|始め方は「銀行→カード→証券→電子マネー」の順で、焦らず
今回のポイントを、改めて整理します。
- 始め方の順番は①アカウント作成②銀行連携③カード連携④証券連携⑤電子マネー連携⑥家計簿確認
- 最初からすべてを連携させようとせず、メインの口座・カードから優先的に進める
- 1週間〜1ヶ月かけて、少しずつ環境を整えていくペースで十分
- 自動分類のズレ等は、後から修正すればよい(次回以降で解説)
始め方で失敗しないために、伝えたいこと
個人事業主・投資家・兼業大家という複数の立場を持つ僕自身も、最初にマネーフォワード MEを導入した時は、すべての口座・カードを一気に連携させようとして、思いのほか時間がかかり、途中で疲れてしまった経験があります。事業用・生活用・投資用と口座が多岐にわたっていたこともあり、気づけば夜中まで作業を続けてしまい、翌日の仕事に支障が出そうになったことすらありました。振り返ってみると、あの時にもっと段階的に進めていれば、もっとスムーズに定着させられたはずだと感じています。
4人の子どもを育てる中で、まとまった作業時間を確保すること自体が簡単ではありません。だからこそ、一度にすべてをやろうとせず、「今日は銀行口座だけ」「来週末にカードを追加しよう」というように、小分けにして進めることをおすすめします。完璧を目指して一度に燃え尽きてしまうよりも、細く長く続けられるペースを見つけることの方が、結果的には家計管理の定着につながります。
もう一つ伝えたいのは、「連携作業そのものがゴールではない」ということです。連携はあくまで、その先の家計把握・資産管理という本来の目的のための準備作業に過ぎません。連携作業に時間をかけすぎて疲れてしまい、肝心の家計簿の中身を確認する余力がなくなってしまっては本末転倒です。準備段階では無理をせず、エネルギーを温存しておくくらいの気持ちで臨むことをおすすめします。次回は、銀行口座・クレジットカードの連携について、より具体的な考え方と注意点をじっくり解説していきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 口座を連携する順番は、必ず守らなければいけませんか?
絶対的なルールではありません。ご自身の家計状況に応じて、最も把握したい情報から連携していただいて構いません。今回紹介した順番は、多くの方にとって進めやすい一例として参考にしてください。
Q2. 連携作業自体には、どれくらいの時間がかかりますか?
1つの口座・カードあたり数分程度で完了することが多いですが、金融機関によっては追加の認証手続きが必要な場合もあります。一度にすべてを終わらせようとせず、時間のある時に少しずつ進めることをおすすめします。
Q3. 連携がうまくいかない口座がある場合はどうすればいいですか?
金融機関側のシステム変更等により、一時的に連携がうまくいかないケースもあります。無理に解決しようとせず、その口座は後回しにして、他の連携できる口座から先に進めるとよいでしょう。
Q4. 子ども名義の口座も連携させるべきですか?
必須ではありません。家計全体の把握という目的であれば、まずは日常的に使う口座・カードを優先し、子ども名義の口座は、教育費の管理等で必要性を感じた段階で追加すれば十分です。
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シンパパ資産設計士
4児を育てるシングルファーザー/個人事業主20年/投資家20年/兼業大家20年
📝 noteでも毎日発信中
投資20年の失敗談・シングルファーザーのリアルな日常・お金の本音——ブログでは書きにくいことをnoteに書いています。


