はじめに ─ 給湯器代10万円を「ゼロ」にする方法
「入居者から給湯器が壊れたと連絡があって、急遽10万円以上の出費になった。」
賃貸大家なら一度は経験するこのシチュエーション。
でも、正しく交渉さえすれば、給湯器の交換・修理を無料にできる可能性があります。
その方法が、プロパンガス会社との交渉です。
プロパンガス会社は、入居者に長くガスを使ってもらうことで利益を得るビジネスモデル。
そのため、「設備無料提供」という交渉カードが通じやすい業界なのです。
この記事では、大家20年が実践してきたプロパンガス会社交渉術を公開します。
結論:交渉のゴールは「設備無料提供の約束」
【シンパパ的・プロパンガス交渉の目標】
「給湯器が壊れた時に無料で交換・修理してもらえること」を、ガス会社との取り決めにする。
→ 設備費用ゼロ + 修繕費用ゼロ = 年間の維持コストが大幅削減。
交渉の仕組みを理解する
なぜプロパンガス会社が設備を無料提供できるのか?
プロパンガス(LPG)は都市ガスと違い、会社ごとに料金を自由に設定できます。
プロパンガス会社は:
– ガスの販売利益が大きい
– 入居者が長くガスを使い続ける限り、継続的に収益が入る
つまり、「給湯器を無料で提供しても、数年分のガス代で回収できる」という計算が成り立ちます。
大家はこの構造を利用して、「設備無料」を条件に契約継続 or 乗り換えを交渉できます。
交渉の手順
Step 1:候補のプロパンガス会社を3〜5社選ぶ
選定基準:
– 現在使用中のガス会社よりも社員数が多い(=経営基盤が安定している)
– 公式ホームページがある(=一定の規模がある)
→ 地域の電話帳・Googleマップで「プロパンガス 〇〇市」で検索して候補を作る。
Step 2:電話で交渉する
パターンA:現在のガス会社に「他社に変えるかも」と伝える
「現在ご契約いただいているプロパンガスについて、他社への変更を検討しています。
もし今後、給湯器が故障した際に無料で交換・修理していただけるなら、
このままお付き合いを続けたいと考えているのですが、いかがでしょうか?」
→ 「変えるかも」という選択肢を示すことで、交渉力が生まれます。
パターンB:新しいガス会社に「切り替えを検討している」と伝える
「現在、所有するアパートで〇〇というプロパンガス会社を利用しています。
給湯器が故障した際に無料で交換・修理していただけるなら、御社に切り替えを検討したいのですが、
そういったサービスは可能でしょうか?」
→ 戸数が多いほど(2戸・3戸など)、ガス会社にとって魅力的な顧客になる。複数戸を持っている場合はまとめて交渉の材料にする。
Step 3:条件を確認する
「設備無料」OKの回答が来たら、以下を確認します。
| 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 対象設備 | 給湯器だけか、風呂釜・コンロ等も含むか |
| 対応年数 | 何年契約を前提とした無料提供か |
| 修理の条件 | 故障時に無料修理してもらえるか |
| 交換の条件 | 耐用年数を超えた場合も無料か |
| 縛り期間 | 途中解約時に違約金が発生するか |
→ 口約束は危険。「覚書」等の書面で残すことを求める。
交渉が通りにくいガス会社の特徴
この交渉が有効でないケースがあります。
大手ガス会社の子会社系プロパンガス会社は交渉が難しい。
例えば、大手都市ガス会社が展開するLPG子会社など、グループの信用と規模を背景にしているため、個人大家レベルの契約を失っても痛くないと考えています。
→ こういう会社は最初から候補から外すか、交渉が進まなければ他社に切り替えることを検討。
注意点:ガス会社の変更は「簡単ではない」
プロパンガス業界には、会社間の提携・力関係が複雑に絡み合っています。
- 現在のガス会社から「変更できないガス会社」が存在する場合がある
- ガスの配管や設備の関係で、簡単に切り替えられない物件もある
→ 「このガス会社に変えたい」と思っても、現在の会社との関係や設備状況によって変更できないケースがある。事前に「変更可能かどうか」を確認することが必要。
都市ガスエリアの場合は?
都市ガスが通っているエリアでは、この交渉は使えません。
都市ガスエリアでは:
– ガスの料金はほぼ固定(自由化後は多少の比較が可能)
– 設備の無料提供交渉はプロパンほど通じない
→ 都市ガスエリアでの設備コスト削減は、定期的な相見積もりと自主修繕(DIY)が基本。
コスト削減効果の試算
仮に給湯器の交換費用が1回15万円とすると:
| 条件 | 10年間のコスト |
|---|---|
| 自己負担(10年に1回交換) | 15万円 |
| ガス会社無料提供 | 0円 |
→ 物件を長期保有するほど、この差は拡大します。
複数物件を持つ場合は、全物件のガス契約を見直すだけで数十万円単位のコスト削減になる可能性があります。
まとめ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| Step 1 | 候補ガス会社3〜5社をリストアップ |
| Step 2 | 電話でA(現ガス会社)またはB(新ガス会社)の交渉を実施 |
| Step 3 | 条件(対象設備・縛り期間・書面確認)を確認 |
| 注意 | 大手子会社系は交渉が通りにくい。変更可能かも事前確認を |
給湯器1台分の節約は、年間の管理費用を大きく改善します。
設備コストを抑えることが、キャッシュフローを守る大家業の基本です。
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【免責事項】 本記事は個人の実体験に基づく情報提供です。ガス会社との契約・交渉については、各社の条件を確認の上、ご自身の判断で行ってください。



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